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グラナイ2周年おめでとうございまーす!
今年はなにもできずに申し分けない…うう。
一方ブログには3ヶ月新規投稿ないよ告知が出てしまった。
ちまちま更新してたけれど、「新規」はなかったんだなぁ…
ということでその場しのぎだけど更新を。
まぁそんなに見てる方いないだろうけどケジメとして!
ちょっと暗い過去話。
ワタルの父親・タケルと母親・トオコ。
タケルはバルフォグの小さな村の用心棒、
トオコはアヴァロンの雨霧の魔女と呼ばれ、
忌み嫌われ遠ざけられ、ソレスタンの森でひとり隠れて暮らしていた。
ある時ふたりは出会い、タケルはトオコに一目ぼれする。
情熱的にアタックしてくるタケルにトオコは最初は嫌悪感を示すが、
魔女と呼ばれ恐れられているのもかかわらず、
人として扱ってくれる彼にやがて惹かれていく。
タケルと結ばれることをためらっていたトオコは
ほんの気まぐれで、森でゴブリンに追われる少年を助ける。
少年はトオコの魔術に感激し、弟子入りを志願する。
彼の名前はアマネといった。
これが最後だ、と、トオコは自らの持つすべての魔法を、小さな少年にあずけた。
幼いアマネに魔法を教えるうちに、トオコは家族を持ちたいと強く願うようになる。
タケルの婚約を受け入れたトオコは、やがてその身に子どもを宿す。
そして森を離れ、バルフォグで暮らすことを決意する。
トオコはアマネに魔法の授業の終了と、妊娠していることを告げる。
これが、はじめてのアマネの失恋であった。
トオコは、魔法を使うことをやめた。
こうしてふたりは結ばれるが、バルフォグの村人はいい顔をしなかった。
「村の守り手が、魔女にかどわかされているのだ」
周囲の反対を押し切ってタケルはトオコを迎え入れるものの、
誰も彼らを祝福はしなかった。
それでもタケルは、用心棒として村を、夫としてトオコを守り続けた。
やがて彼らの間に男の子が生まれる。タケルと同じ髪と目の色をした子どもの表情は、トオコにそっくりだった。
おとなしい男の子はワタルと名づけられ、両親に愛されて育った。
しかし村人たちは「魔女の子だ」と噂し、近寄ることもなかった。
孤独に戦い続けるタケルは、しだいに傷つき弱っていく。
一方子を産み、家族を得たトオコは明るく振舞うようになる。
村人達はますます「魔女が守り手の精気を吸い取っている」と噂し、
一家を遠ざけた。
こうしてひとり戦い続けたタケルは、村人を狙った敵の矢を肩がわりして命を落とす。
最後まで村を守り続けた彼に、村人たちは感謝しようとしなかった。
「魔女が村に死をもたらしたのだ」
「魔女さえこなければ」
「魔女の子なんて生まれたから」
呪いの言葉を受け、トオコは衰弱していく。
タケルという盾をうしなった村人たちは、彼女達に石を投げることすらあった。
やがてトオコは、幼いワタルを残して息絶えた。
両親を失ったワタルは心を閉ざして引きこもっていたが、ついに食糧がつき、村へと向かう。
村人は「魔女の子だ」と石を投げた。
もう慣れた。もういいんだ。どうせ生きている意味なんてないのに。
そのとき、浴びせられた石を撃ち落とす風が走った。
「こんな小さな子どもに。ちっと大人気ねーんじゃねぇか?」
ワタルを助けた青年。彼の名前は、アマネといった。
報酬がわりに、とアマネになかば誘拐される形で引き取られたワタルは、
魔術師としての訓練を受け、その才能を開花させていく。
彼らを魔女と呼び、忌み嫌った村は、魔物の襲撃を受け滅びた。
守り手であるタケルと、トオコが密かに張り続けていた結界をうしなった彼らを助けるものは何もなかった。
アマネはかつてトオコから教わった魔法を彼に教え、タケルのかわりにと父親の真似事をした。
ワタルが困ったように笑うたび、その笑顔がそっくりなトオコのことを思い出した。
それでも彼が雄々しく成長していくうち、やわらかな彼女のおもかげは薄れていくのだった。
もう魔法は使わない、そう願っていたトオコだったが、息子は魔術師として大成してしまったのだ。
トオコ、アマネ、ワタル。彼はやがて、三代目の雨霧の魔術師の名を知らず知らず継ぐことになる。
だいたいそんなお話。
アマネサイドはこちら。
ちなみに現パロ版だと、元気に生きててふたりで海外をとびまわってます。
そんな夫婦でした。
性格はどっちも誠実。
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